菓匠宗禅が西陣織にこだわる理由


京西陣菓匠宗禅にとっての美味とは「美しさ」と「おいしさ」が融合されたものであると考えます。

西陣織の「美」と京のあられ・おせんべいの「味」とを融合する事により真の美味しさを創り上げる事ができるのです。

創業以前あられ、おせんべい業界は不況やまた大手メーカーの価格破壊や、効率化を第一と考えるためできた粗悪品の流通により、人々のあられ、おせんべい離れが急速に進みました。

その結果、共に競い、本物を作り続けてきたおかき、

あられ屋がのれんを守る事ができず、次々と店をたたみだしたのです。

その世情の中、私自身、妻と結婚が決まり、将来について不安を感じだすようになりました。

「このままでいいのか?」と迷う私に、京都で420年以上続く老舗料亭を営む義父が「西陣は今大変らしいけど負けずに頑張っているので一度勉強して来い」と言われたのです。

すぐに私は妻と西陣織の伝統工芸師の方を訪ねて会いに行きました。その工芸師の方は私に西陣織の素晴らしさを、熱く語って下さいました。そして最後にその方はキリッとした目で、
「どんなに不況でも本物を作っていれば必ず生き残る。

これからは本物だけが生き残る時代だ」と教えて頂きました。

その一言で私の迷いは消え去り「よし、私もこれからの人生をかけ、伝統と技術が息づくこの西陣で、本物にこだわりながら、京のあられ、おせんべいの技を後世に継承していこう」と
決心がついたのです。

菓匠宗禅が京のあられ、おせんべいで西陣織を表現している理由は、真の美味を追求し、その時工芸師さんに教えられ魅了された西陣織の美しさ、素晴らしさを、一人でも多くの方に伝える事により、西陣織の伝統と文化をも伝え残したいとの想いからなのです。