京西陣 菓匠 宗禅について | 京西陣 菓匠 宗禅
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宗禅について

京西陣 菓匠 宗禅について

京西陣菓匠 宗禅本店は、伝統ある西陣織の町にあります。その地名は応仁元年(1467年)に山名宗全公が構えた事から由来します。

菓匠 宗禅の理念の一つに「例を時ととらえる精神」があります。

それは宗全公が時の関白一条兼良に言われた「例」という言葉を「時」と置きかえるという言葉。つまり、古い物事に執着するだけでは無く、今の時をも大切にし、新しい時代の移り変わりに応じて変化していく。その事がまた、次の時代の先例となり、やがて文化として受け継がれていくと考えているのです。

それは、おかき屋の四代目として生まれた私が京西陣菓匠 宗禅を創業するに至った事につながります。

創業前、20世紀後半のあられ業界のお話です。
不況や、大手メーカーの価格破壊により次々とこだわりを持つかきもち、あられ、おせんべい屋が次々と店を畳んでいました。世の中の風潮はオートメーションによる効率化が善とされ、手間、暇をかけ物を作りだす職人意義が薄れていく時代だったのです。

また文明が進み、西洋化が進むにつれ、日本古来より育まれてきた日本の素晴らしき文化や伝統でさえ軽薄視される世の中に、不安さえ感じていました。

これから生まれて来る子供たちのために、そして私が生まれた、この国のために、「このままでいいのか?」「何か私に出来る事はないのか?」・・・自分自身の将来においても混沌とする中、ある日、西陣織の伝統工芸師さんから教えられた一言に感銘を受け、独立を決心したのです。

それは「どんな不況でも本物を作っていれば必ず生き残る。これからは本物だけが生き残る時代だ。」との事でした。

だからこそ私は本物の違いの分かる西陣にて伝統と技術を息づくこの町で創業したのです。
またその時 私にさらなる勇気を与え奮い立たせたのが、宗全公が言われた「例を時と置き換える」という言葉でした。

「例」つまり、代々受け継がれてきたのれんを守る事だけに執着するだけで無く、「時」とは独立して新しい事に挑戦する。その事が又未来へ受け継がれ、素晴らしき文化になっていくのだと強く信じたのです。

そこで感銘を受けた山名宗全公の名を頂き、そこに『わび、さび』という禅の心。日本の良き文化をも受け継いでいくとの意を込め、「全」の字を「禅」と置き換え宗禅と名付けました。

京西陣菓匠 宗禅は、「文明が進化し、職人の意義が薄れてゆく現代社会において、本物の技・味を追求し、後世により良き文化を継承する」事を使命に掲げ、日本唯一の上技物あられ処としての責務を全うするとともに、時代に迎合するのでは無く、これからも「文化」という二文字にこだわり続けていく所存でございます。

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