北野天満宮 | 京西陣 菓匠 宗禅
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北野天満宮

2018年7月23日

「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」

この和歌は、北野天満宮に祀られている菅原道真公が詠まれた詩です。

 京都随一の梅の名所として知られる北野天満宮では、毎年二月上旬から三月下旬にかけて梅苑が公開されます。この梅苑では、早咲の「寒紅梅」、菅公の“飛梅伝説”が伝わる本殿前のご神木「紅和魂梅」・珍しい品種である黒梅(こくばい)等の珍種を含めた五十種約一五〇〇本の梅の花と香りをお楽しみいただけます。

また、菅原道真公の祥月命日である二月二十五日に行われる梅花祭は、約九百年もの古い歴史を持つお祭り、梅の花をこよなく愛でた道真を偲び、梅花を添えた神饌を供えます。 

また、この梅花祭では豊臣秀吉公が当宮境内で北野大茶湯を催した故事にちなんで上七軒の芸妓さん達のご奉仕により、「梅花祭野点大茶湯」も開催されるそうです。(野点(のだて)とは、屋外で茶または抹茶をいれて楽しむ茶会のことです。)

 さて、北野天満宮では境内各所で、牛の像を多くみかけます。これは、菅原道真公が「丑歳(うしどし)」生まれであり、かつ、菅公の伝説には牛にまつわる話が数多く存在するとともに牛にまつわる縁起が多く伝えられていることから、牛は天神様(菅原道真公)の神使(お使い)とされているからだそうです。この神牛の像ですが、故事により臥牛(横たわった牛)の形をしているのですが、実は一頭だけ立像の牛が安置されています。素晴らしい梅を眺めるとともに、ぜひその神秘的な立像の牛を探してみて下さい。

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