醍醐寺(だいごじ) | 京西陣 菓匠 宗禅
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醍醐寺(だいごじ)

2018年7月23日

 世界遺産であり醍醐山(笠取山)に二百万坪以上の広大な境内を持つ醍醐寺は、京都府京都市伏見区にある、真言宗醍醐派総本山の寺院で、山号を醍醐山(深雪山とも)と称します。

 八七四年に、聖宝(しょうぼう)理源大師が上醍醐山上に小堂宇を建立したことに始まり、そののち九〇七年に醍醐天皇の御願により薬師堂が建立され、上醍醐の伽藍が完成し、九二六年には、下醍醐の地に釈迦堂が 建立されました。

 境内には、平安時代、室町時代に建立され国宝、重要文化財に指定されている伽藍が数多く現存しております。

 醍醐寺開創の地である上醍醐には、薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、清瀧宮(せいりゅうぐう)拝殿(国宝)が配置されており、醍醐寺発祥の地であり聖宝大師が霊力によって発見した醍醐水は今でも飲む ことができます。

 また、鎮護国家を託され山上密教寺院の雰囲気を今に伝える五大堂は、”五大力さん”信仰の中心として、広く信仰を集め現在に至っています。

  また、下醍醐にも、豊臣秀吉の命によって、紀州(和歌山県)の湯浅から移築された金堂(国宝)、清龍宮本殿(重文)、祖師堂、不動堂、観音堂、弁天堂、女人堂など多くの堂宇が点在しています。

  また、醍醐天皇のご冥福を祈るために朱雀天皇が起工し、九五一年に完成した国宝の五重塔は、京都府下最古の木造建造物です。このような高層建築である五重塔が平安時代から現存しているのは大変珍しいことなの です。といいますのも、昔は五重塔よりも高いものが存在せず、避雷針もなかったため、雷が直撃し燃えてしまうことが多かったためです。京都で最も有名な五重塔も過去に何回も消失し、現在の塔は、五代目で一六四四年 に、徳川家光の寄進により建てられたものなのです。

 紅葉の季節にはライトアップがされる醍醐寺。豊臣秀吉が「醍醐の花見」のあと楽しみにしながらも果たせなかったといわれている、秋の「醍醐のモミジ狩り」に、でかけられてみてはいかがでしょうか。

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