雲龍院(うんりゅういん) | 京西陣 菓匠 宗禅
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雲龍院(うんりゅういん)

2018年7月18日

 泉涌寺の別院である雲龍院は、南北朝時代、北朝の後光厳天皇により一三七二年に建立されました。その後、江戸時代初期に後円融天皇ゆかりの龍華院を併合しました。
 重要文化財に指定されている龍華殿(本堂)には、「お薬師さん」の愛称で知られる薬師如来がご本尊として安置されています。お薬師さんは、瑠璃光王や大医王尊とも呼ばれることがあり、お医者様の役目を果たす現世利益の仏として親しまれてきました。
 また、龍華殿の襖絵には、水墨画家の堂野夢酔(どうのむすい)筆の大変迫力のある「双龍風雷図」が描かれています。
 また、書院には、「悟りの間」という部屋があります。丸い窓と四角の窓があり、丸い窓が「悟りの窓」・四角の窓が「迷いの窓」です。
 禅の教えでは、正確な真円はありのまま自然の姿、偏見のない清らかな姿を指し、悟りの境地をあらわします。一方、四角は、人生に於ける苦しみを四つの角で象徴し、生老病死四苦八苦をあらわすそうです。奥が深いですね。
 現存する日本最古の写経道場として、写経体験も行われていますので、秋の紅葉を楽しみ、心静かに写経をされるのも一興ではないでしょうか。

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