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意外と知らない? フルーツ大福 歴史や食べ方について

皆さんフルーツ大福を食べたことはありますか?

食べるのも美味しく宝石のような見た目が可愛いフルーツ大福は、種類が豊富でモチモチとした食感が大人気で1度食べたら病みつきになる事間違いなしです。

最近こそSNSで反響がありますが、意外とフルーツ大福がいつ生まれたかなど知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

フルーツ大福の発祥はいちご大福から

一般的に大福の中身といえば、定番はあずき餡だと思うのですが、いつの頃からか、果物のいちごを丸ごと入れた大福が、ほかの大福と一緒にショーケースに並ぶようになり、今では、和菓子の定番人気商品といっても良いほど。
しかし、一体いつからあんこや餅などの和素材と果物を合わせるようになったのでしょうか。

いちご大福はいつ頃生まれたのか

歴史のある和菓子の中で、いちご大福は比較的新しいものになります。
登場したのは昭和後期の1980年代。和菓子界には珍しい、甘酸っぱさが際立った味わいが、またたく間に人々を魅了しました。
どのお店がいちご大福の発祥となったのかについては諸説ありますが、昭和の後半に、複数の和菓子店から登場しています。いちご大福を売り始めたお店については、東京新宿の「大角玉屋」、群馬前橋の「金内屋」、三重県津市の「とらや本家」、この他にも複数店舗あり、地域もさまざまです。

発祥元といわれるどのお店も同じくらいの時期に販売しはじめておられますが、それぞれが販売する大福の内容は、同じ「いちご大福」であっても、少しずつ異なります。。

「大角玉屋」のいちご大福は、豆大福にいちごを入れた形。餡はつぶ餡です。
「とらや本家」は、あずき餡ではなく、白餡を使ったいちご大福。
「金内屋」は、豆大福ベースではなく、つぶ餡の大福の中にいちごがやはり丸ごとひとつ入っています。3つのお店だけ見ても三者三様となっております
それから歴史を重ね、最近ではさらにいろいろなバリエーションのいちご大福が登場しています。外側に苺を使ったり、あんの代わりにクリームが使われていたり、和菓子の垣根を越えてアレンジされたいちご大福が、口コミでも大人気です。
また最近は大福に入れる果物はいちごだけにとどまらず、旬のフルーツをはじめ、色々なフルーツ大福が人気のようです。

他にも、美しい断面がSNSでも大人気。糸を使ってカットする動画を見たことのある人も多いのではないでしょうか。
例えば、細部までこだわり抜かれたフルーツ大福で大人気の「覚王山フルーツ大福 弁才天」様では一本一本手作りの餅切り紐と綺麗にカットする方法が記載されたリーフレットを同封することで色鮮やかな断面を楽しんでいただけるような工夫がなされています。

フルーツ大福の賞味期限は?

一般的にフルーツ大福の賞味期限は、購入した日から翌日までと、とっても短いです。
フルーツの鮮度が落ちる前に食べるのがおすすめです。

フルーツ大福をさらに楽しむ方法は?

フルーツ大福は、食べる前に一度冷やすのが基本です。冷蔵庫に入れると硬くなるのではないか、と思う方がいるかもしれませんが、上質なフルーツ大福の生地は冷やしてもふわふわのままです。特に夏場は、ひんやり冷たい生地が涼を誘うおすすめの味わい方です。なお、生のフルーツを使っているので、必ず賞味期限内に食べる必要があります。

また、フルーツ大福をいっそう美味しく味わうため、見た目の美しさも楽しみましょう。特にいちご大福は、雪のように白い大福と、真っ赤な宝石のような苺がコントラストを成し、フルーツ大福の中でも有数の美しさを誇ります。食べても美味しい、見ても美味しいのがフルーツ大福です。

フルーツ大福といえば大阪や東京と思われがちですが、岐阜の「おりじなる大福 お菓子処 養老軒」様や京都の「果実の福 仁々木」様、愛媛の「一福百果・清光堂」様など全国各地に沢山おすすめの店舗があります。
また、季節によって食べられるフルーツが違うのも魅力の1つです。
お店ごとに見た目や味に個性・特徴が違いますので好きな味のフルーツ大福を探すのが楽しく、見た目が可愛いのでインスタ映えします。
フルーツ大福が好きな方も、食べたことがない方もモチモチと口に入れた瞬間にとろけるような口どけを体感しましょう。
果実あふれる究極のとろけるようなフルーツ大福「果実とわらび」

フルーツ大福と『果実とわらび』は全く異なります。

一般的なフルーツ大福の皮には求肥(ぎゅうひ :白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたもの)を使用します。
しかし、この求肥の味と香り、そして大福がくっつかないように表面にまぶしている餅とり粉(米粉や片栗粉、コーンスターチが原料)がフルーツ本来の美味しさを損なわせてしまいます。
だからこそ、高級フルーツ大福『まる姫』様のように厚さ1mmの薄皮にこだわりを持たれるお店も多いのですね。

『果実とわらび』はフルーツを白餡で包み、その上から求肥ではなくフレッシュなフルーツをふんだんに用いたわらび餅で包み込みます。

この皮となるフルーツわらび餅の開発に三年。さらにわらび餅に蜜やフルーツソースを注入する蜜わらびの技術に五年。
そしてフルーツを包み三層に仕上げるまでに合わせて十年という技の研鑽と研究開発の末に完成しました。

餅を操る上技師の技術、わらび餅を創る和の技術、フルーツを彩る洋の技術の結晶。
これが十年という長い年月をかけて店主が到達した、技の集大成となる究極のフルーツわらび大福『果実とわらび』です。

果実あふれる究極のとろけるようなフルーツ大福「果実とわらび」開発秘話はこちら

●果実あふれる究極のとろけるようなフルーツ大福「果実とわらび」開発秘話はこちら

▼動画初公開:果実とわらびの製造工程

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