11月の旧暦での呼び方は、霜月(しもつき)です。
由来には諸説ありますが、霜月について、平安末期の歌人・藤原清輔(ふじわらのきよすけ)は『奥儀抄(おうぎしょう)』という和歌を論じた著作の中で、
「十一月(しもつき)、霜しきりに降るゆえに霜降月(しもふりつき)といふを誤(あやま)れり」と記しています。
どういう意味かと言うと、
「11月の『霜月』は、霜が多出する『霜降月』が誤って『霜月』になった」
という意味です。
11月が霜月と呼ばれる由来は、この藤原清輔の解釈がほぼ定説になっています。
他の呼び方としては、前の月、10月は旧歴名称で「神無月」とされていました。この名前は神々が出雲大社に会議に行ってしまうので神のいない月を意味するというのが平安時代以降に俗説として広まっていました。
そのため、11月になると神々が帰ってくることを意味する「神来月・神帰月(かみきつき)」とも呼ばれていました。
誕生花とは、
生まれた月日にちなんだお花のことです。
誕生花は月ごと・日ごとに決められていて、
どちらも
「正しい誕生花」
というものがありません。
地域や国によって様々、
同じお花でもたくさんの意味を持っています。
今回は、日本の代表的な11月の誕生花 「シクラメン」をご紹介させていただきます。
シクラメン
花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」
赤いシクラメンの花言葉は「嫉妬」。
白いシクラメンの花言葉は「清純」。
ピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」「内気」「はにかみ」。
属名の学名「Cyclamen(シクラメン)」は、球根の丸い姿から、ギリシア語で円を意味する「kiklos(キクロス)」が語源になったともいわれます。
和名の篝火花(カガリビバナ)は、そり返った花びらの形を見たある貴婦人が「これはかがり火のような花ですね」と言ったことから日本の植物学者、牧野富太郎(1862~1957)によって名づけられました。
誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ石のことです。
自分の生まれ月に割り当てられた石を身に着けることで幸せを招き、災いから身を守ると伝えられてきました。
トパーズは、サンスクリット語で“炎”を指すtapas、またはギリシャ語で“探求する”を指すtopazosが語源とされていますが、真実については明らかになっていません。
石言葉は、「成功」「希望」「誠実」「友情」
16年目の結婚記念日は「黄玉(トパーズ)婚式」と呼ばれ、記念として互いにトパーズのジュエリーをプレゼントします。これは日本の習慣で、アメリカでは結婚4年目に「ブルートパーズ」、23年目に「インペリアルトパーズ」を贈るのが習わしです。