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「満中陰志(まんちゅういんし)」という言葉は日常ではあまり聞いたことがないという方々もいらっしゃると思います。
「まんなかいんし」「まんちゅうかげし」と読み間違わないように注意しましょう。
では、一体どのような意味なのでしょうか。
仏教では、人が亡くなってから49日間を中陰と呼んでいます。
亡くなった人の魂は、七日ごとに六道をわたり歩き、最後の49日目に閻魔大王によって、どの世界に生まれ変わるかが決まるとされています。
遺族がこの期間に行う供養を中陰供養、または中陰法要といいます。
七七日(なななのか)にあたる49日は忌明けの日であり中陰が満ちることから、満中陰(まんちゅういん)といいます。
満中陰志には忌明けを迎えたときに贈る香典の返礼品のことを指しています。
「志」には謝意を表す意味があり、感謝の気持ちが込められています。
なお、49日と満中陰という言葉は同じ意味なので、一周忌以降の法事では使いませんので注意しましょう。
また、「満中陰志」は関西を中心に西日本で用いられる葬儀用語で、主に忌明け後の香典返しの表書きとして、一般的に使用される「志」の代わりに「熨斗(のし)」に記載されます。
東日本では「志」や「忌明志」と記載するのが一般的です。
満中陰志はその名の通り、四十九日の忌明け後に贈るものとされています。満中陰法要の後にご報告と、参列していただけた感謝の気持ちを表すために、お返しに贈るのが本来のマナーです。
そのため忌明けの当日から1か月以内を目安に贈るようにしましょう。満中陰志の品物には挨拶状を添えて、通夜や葬儀に参列してお香典を頂いたお礼と無事に四十九日法要を済ませたことの報告を行います。
もし1か月を超えてしまった場合は、遅れてしまったお詫びの言葉も忘れないようにして下さい。
香典返しは忌明け後に贈るのが古くからの習慣とされていましたが、近年では四十九日を待たずに通夜や葬儀の当日にお返しをする「当日返し」の習慣が広まってきています。
そういった場合は「中陰」が満ちていない時期にお返しをすることになりますので表書きを「満中陰志」とするのは正しくありません。
どんなタイミングのお返しでも使える「志」を使用した方がいいでしょう。
満中陰志の熨斗(のし)には、水引は黄白の結び切りを用い、表書きには満中陰志と書きます。
一般的に、満中陰志は参列していただけた方たちに忌明けを終えましたというご報告と、お礼の品物にお礼状(挨拶状)を添えて送ります。
満中陰志に添える挨拶状の一般的な構成は以下の通りですので参考にしてみて下さい。
◎頭語(謹啓、拝啓など)
◎会葬への参列や香典を頂いたことに対するお礼
◎忌明けの法要が無事に終わったことの報告
◎満中陰志の品物を贈った旨
◎本来は喪主が直接ご挨拶に伺うべきところを書面という略儀で済ませる事へのお詫び
◎結語(敬白、敬具など)
◎日付
◎差出人の名前
◎故人の名前は「亡父○○」「亡母○○」「故 ○○儀」「弊社社長 ○○儀」などのように書きます。
※頭語、結語は入れなくても構いません。両方入れるか両方入れないかのどちらかにしましょう。
※季節の挨拶や句読点は必要ありませんので気を付けてください。
粗供養は法要に出席した方からいただいたお供え物へのお礼です。
一方で満中陰志と粗供養の違いについてですが、満中陰志は【忌中にいただいた香典に対するお返し】です。
ですから、もしも忌中に香典をいただき、その後法要で香典やお供え物をいただいた場合は、どちらもお返しすることになります。
また、満中陰志については葬儀に参列してもらったお礼や感謝の気持ちをしたためた挨拶文が必要になりますが粗供養には挨拶文は必要ありません。
満中陰志で送る品物はお茶やお菓子などがよく選ばれます。
どうして贈り物には現金より品物が選ばれているのかというと、
前提として渡す相手に金額がわからないようにするというマナーがあるからです。
一般的にお礼に対するお礼は「不幸を繰り返す」ことになるといわれているからマナー違反であるとされています。
そのため「忌中にもらった香典へのお返し」なので満中陰志に対してのお礼は必要ありません。
満中陰志の相場は、頂いた香典の金額の半分をお返しする「半返し」が基本とされています。
ただし、香典の金額が大きい場合は3分の1程度のお返しでも良いという考え方もあります。
最近は葬儀の当日に香典返しをする「即返し」が増えてきていますが、この場合は頂いた香典の金額を確認してから品物選びをすることはできません。
香典の相場からこのくらい頂くだろうと予想して品物を用意することになります。
もし頂いた香典に対してお返しの金額が安すぎた場合は、忌明け後に改めて差額分を満中陰志として贈るのがマナーです。
例えば、即日返しで千円の品物をお渡しした場合には、残り4千円程度の品物を満中陰志としてお贈りします。
満中陰志によく選ばれている品物としては、お茶、お菓子などの食品や、タオル、シーツ、などがあります。
また会葬御礼でハンカチやタオルなどを選んでいる場合は、食品などを選ぶようにするとよいでしょう。
なお満中陰志に向かない品物としては、肉や魚などの「四つ足生臭もの」といわれる生ものや、お祝いで用いられるお酒があります。
あられは正月に神様にお供えされる鏡餅から由来し日本元来の菓子として、また上流階級の嗜好品として重宝されてきました。
その中でも上技物あられとは「最高峰の技・味を持つあられ」だけに許された称号です。
見て楽しみ、食して楽しむことのできるこの上技物あられはあなたの大切なご家族や親戚の方々に喜んでいただけるようにと想いを込めております。
そのうえ日持ちも数か月と長く消えものですので持て余してしまうということもありません。
さらに、複数のお供え物にそれぞれに包装の中や上からご希望の掛け紙などを掛けることも出来ますし、まとめて一括で包装しお供えの掛け紙を掛けさせていただくこともできます。
それぞれが小分けになっておりますので分けやすく、紙袋等もご希望の枚数をお付けできますのでお持ち帰りいただく際にもお困りになることはないです。
【1】食べ物など消費されて、無くなる物
【2】仏事用包装に弔事用掛け紙(のし紙)を掛けた外のしで
【3】衛生的で配りやすい個包装、小箱タイプ
一般的に「お供え」によく選ばれるものは、食べ物や花、線香など、消費されて無くなる物が主流です。食べ物の場合は消費期限が長く個包装されているものが衛生面やお下がりとして配りやすさの面から重宝されます。以前は缶詰などが選ばれたこともありましたがお持ち帰りいただくにはかさばらず重くないものが喜ばれます。
一般的に、「お供え」は参列者が仏さまへの供養のために持参する品物で、「粗供養」は施主から供養していただいた方へのお礼の品とされています。(一部地方によっては慣習が違う場合があります)
●賞味期限が長い(180日)
●上品で美しい仏事用包装に弔事用のし紙体裁が無料(神式にも対応)
●個包装(偲朱珍)、小箱(極朱珍)の詰合せ
●故人を偲ぶにふさわしい格調と品格のある和菓子(高級あられ)
法事・法要などの仏事の際にお供えされたお菓子などは、参列いただいた方々や関係の方々に、お茶菓子としてふるまわれたり、お下がり品として小分けにしてお持ちいただくことが多いため、一つずつ箱詰めされたり個包装されているもので、さらに日持ちの良い品がよく選ばれます。当店では、故人を偲ぶ法事・法要の際のお供、粗供養の品にふさわしい気品と上質さを併せ持った最高級のあられを、お配りやすい個包装や小箱のお詰合せでご用意いたしております。また西陣織を模した上品な仏事用包装やのし紙体裁(当店は黄白または黒白5本結び切り、「御供、粗供養、満中陰志」、「名入れ」)を無料でサービスしております。※神式の表書き「奉献、奉納」なども承ります。