●お盆(盂蘭盆会)のお供えの一般的な表書きは「御供」「御供物」で
●初盆・新盆は「四十九日法要後」の最初のお盆となります。
●墨色はお盆では通常の黒墨で大丈夫です。
お盆(盂蘭盆会)の際、菓子折りなどのお供え物は、黄白、黒白(結び切り)掛け紙(のし紙)をまいて先様にお渡しするのが一般的です。
表書き(水引の上部に記す言葉)の書き方は様々ありますので、ふと先様の地域の習わしなどがわからないような時にはちょっと迷ってしまうこともあります。
贈る段になって迷って失敗してしまわないように、ここで、お盆(盂蘭盆会)のお供え物にふさわしい表書きや水引きのことをあらためてご紹介します。
お盆(盂蘭盆会)のお供え物の掛け紙の表書きは一般的に「御供物」「御供」で大丈夫です。
ただ、先様が、四十九日法要前にお盆期間に入る場合にお供えする場合は「御霊前」と書く場合があります。
※8月12日までに四十九日法要(忌明け)がない場合は翌年のお盆が初盆となります(地域・宗派によっては異なる場合があります)。
【ポイント】
故人がお亡くなりになって四十九日後に初めて迎えるお盆(盂蘭盆会)を「初盆(はつぼん・ういぼん) 新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)」とよびます。
●故人様がはじめて自宅に帰ってくるのが初盆
●初盆法要に招かれた側は、お供え物を持参してご供養する
●地域やしきたりにあわせて下記のいずれかをお供えする
・御仏前(現金)
・お供え物
・御仏前とお供え物の両方
水引きは京都・大阪などの関西地方では黄白の結びきりが一般的で、他の多くの地域では黒白の結びきりが使われます。
水引きの本数は5本が一般的でその下に贈り主名を書きます。
名字だけでもかまいませんが、親戚や同名字の多い地域などの場合はフルネームで書くほうがどなたが贈られたかがわかりやすく先様に親切です。
複数連名でお供え物を贈る場合は右側から目上の方順に名前を記し、5人以上になる場合は「○○一同」と記します。
墨色は、お葬式、四十九日法要前の場合には薄墨を用いるのが一般的ですが、お盆(盂蘭盆会)では通常の墨で大丈夫です。
果物カゴなど不定形に盛られたお供え物には掛け紙(のし紙)を巻くのが難しくなります。
その場合には短冊を紙の代わりに、黄白・黒白のリボンを水引きの代わりにすれば大丈夫です。