紅白亀甲餅は縁起物
亀の形に膨らむ吉祥のおめでたい餅。この餅1枚を作りだすために、7日間という普通では考えられないほど実に多くの時間と手間をかけ作りあげます。
紅白亀甲餅を焼く段階で、職人の出番はありません。四方八方にふくらむのが餅、それが「あたりまえ」。その「あたりまえ」を覆し、ご家庭で簡単に亀の形に「ぷくっ」と膨らむように細工した高度な上技(じょうわざ)の技術が、一枚一枚に込められています。
還暦や古希などの長寿のお祝い、結婚式のお祝いや引き出物、お返し、お正月のお雑煮・おすましに、どうぞこのおめでたいお餅をお贈り下さいませ。
紅白亀甲餅のこだわり
まずは素材選び。搗(つ)いた餅を型で抜いて紋様を描くため、粘り気の強い、力のある餅を作らなければなりません。試作を重ね、見つけ出したのが佐賀県産、しかも地域を指定したヒヨク餅米。
その厳選された餅米を洗米し、蒸籠(せいろ)で蒸しあげ、杵で餅を搗き、冷室にてゆっくりと固めること三日間。そうして迎えるのが、最も困難な亀の甲羅の紋様を彫る筋入れです。
隠れた職人技
4ミリと薄く切った餅を、まず亀の形に抜き、2ミリ前後の紋様を丁寧に入れていきます。彫りが深いと乾燥時に割れてしまい、浅いと焼いた時に亀の姿に成りません。
同じ餅でも中心部はコンマ数ミリ深く、外側に行くほどコンマ数ミリ浅く彫る。これこそ、熟練した職人しか出来ない技です。
仕上げまで
紋様を彫り終えると、製造の最終段階である乾燥に入ります。日中は天日干し、夜は密封状態で生地を寝かせ、水分量を一定にします。次の日、また次の日と早くて二日間 作業を繰り返すのですが、この具合が難しく、天候や気温、湿度までも管理した状態でないと、焼いた時に綺麗な形に膨らみません。
このような工程を経て、ご家庭でも手軽に焼いていただける紅白の亀甲餅がようやく完成するのです。
創建1,100有余年 京都玄武神社ご祈祷品
さらに、この紅白亀甲餅は、古くは平安京の北の鎮護神であり「亀の宮」と称される、陶芸に用いるろくろの始祖としても有名な創建1,100有余年の由緒ある京都「玄武神社」にて、新年の長寿と健康、そして家内安全を祈願してこの餅をご祈祷頂いております。
ご家庭でも手軽にお召し上がりいただけます。
調理方法も簡単で、手軽にオーブントースターで焼くことができ、お雑煮、おすまし、ぜんざい、味噌汁、うどんに浮かべたり、そのまま醤油をつけるだけでも美味しくお召し上がりいただけます。