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[SOUZENメソッド] #1
絆で救え!迫りくる倒産の危機を乗り越えろ!!
製造メーカー救援プロジェクト
【第2フェーズ】
コロナ第一波。緊急事態宣言下、売り場を無くした膨大な菓子たちの行方
【背景】
2020年 4月7日 緊急事態宣言の発令。
それまでもお花見やセンバツ高校野球、大相撲春場所がなくなり、各メーカーには商品在庫がたくさんある状況で、さらに緊急事態宣言により販売先が休業となり、なくなってしまう。
すでにゴールデンウィークに向けた商品を製造し、倉庫に在庫を抱えているメーカーもある。
このままでは多くの菓子製造メーカーが倒産危機に陥る。
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【その時の私の思考②】
誰がリスクをとるのか?
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どのようにして複数メーカーの商品を詰め合わせ販売するのか? 販売責任者問題も出てくる。売れなければ他社の商品はどうするのか? などリスクがあまりにも大きい。
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「この菓子業界の大ピンチの今こそ、立ち上がらなければならない」と自分自身を奮い立たせ、すべてのリスクを私がとることを決断。
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同業他社の在庫を、しかも賞味期限が迫った商品を弊社で買取る。
※食品には販売店で決められた3分の1ルールや2分の1ルールがあります。例えば3分の1ルールの場合、賞味期限90日の商品はまだ賞味期限が30日あっても販売していただけず返品となります。それはまだまだ食べることができるにも関わらずです!! そのため賞味期限が近づき、廃棄されるのを待つライバル会社の商品を買い取って、弊社で販売したのです。
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その内容は 6000円以上の商品を60%引きの2400円(税別) メーカーから廃棄予定商品を30%で買取り、40%で販売するというスキームです。
→メーカーにとってはこの苦しい時期に廃棄だと諦めていた商品の材料分を回収できると喜ばれました
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【問題 大赤字】
弊社ではホームページの制作や販売だけでなく、段ボールや緩衝材代金、受注作業、集荷作業、出荷作業と全ての人件費を持つことしました。また、買いやすいように送料の一部も弊社負担にしたため、売れば売れるほど赤字となります。
お客様のことを第一に考えると、同じ地域ばかりの商品や同じような種類の商品が入っていたら買われた方をがっかりさせることになってしまいます。しかし全く見たこともない他社の商品を6000円分詰め合わすことはかなり難しかった。
当初は価格が分からないので電卓をたたきながら、買い物ゲームにようにしていました。
とはいえ300種類以上の商品、そして様々な価格帯があり、6000円ピッタリにはうまく揃いません。そのため6000円を越える金額についても弊社の持ち出しとなりました。
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それが分かった上で、赤字でもやりきる覚悟を決めました。
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第1回製造メーカー救援プロジェクト
【開始】
まずは1000セット、販売価格にして600万円分以上の商品が倉庫に集まる。
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これらの商品をどのように告知してどこで販売すればいい??
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弊社ではインターネット販売に力をいれ出したところで、その登録の会員数1300人。 この人数では1000セットは売り切ることはできない。
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その時、困っている製造者を救援したいという主旨で活動されている「コロナ支援・訳あり情報グループ」の存在を知る。
製造メーカー救援セットを販売するためにはこのサイトで告知いただくことが一番だと考える。
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しかしそのサイトに申し込むが、応募の仕方に不具合がありなかなか取り扱ってはいただけない。 しかし買い取った商品の賞味期限はどんどん近付いていく。
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このままでは全て廃棄となり、かなりの赤字となる。 友人などを頼りに「コロナ支援・訳あり情報グループ」の主催者の方の知り合いを探す。
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すると、ある会合で知り合いが見つかり、主催者の方につなげていただく。 ※逢いたいと思う方を本気で探す(友人や知り合いなどにつなげて欲しいと相談する」と必ず会えます!!是非とも実行してみてください。
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主催者の方に、ページ作りのアドバイスや、さらには「製造メーカー救援福袋セット」という名前をつけていただき販売開始。
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4月18日 2時間で1000セットを完売。 「ひと安心」 ※主催者の方、そして「コロナ支援・訳あり情報グループ」の皆様のおかげです
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【嬉しい思わぬ誤算】
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出荷するのが大変で第一弾の1000セット出荷するのに10日もかかってしまいました。
社長(私)が頑張っていると働き手(スタッフ)やその家族、親戚。そして救援するために商品を購入した他社メーカーの社長やさらには社員など多くの方がボランティアに来てくれました。
「ひとは本当に優しいと心から感謝する」
圧倒的な安さ
他でも訳あり商品を販売されている方はたくさんいるが、意外と利益を考えてとっているところが多かった。
弊社では利益は全くとっておらず、むしろ赤字でやっているので圧倒的に他よりも安く、購入された方から「こんなにもたくさんお菓子が入っていた」と喜びの声がSNSにて拡散されていく。
あるメーカーの表示ミス
あるメーカーが賞味期限の裏面シールの間違った商品を32個出荷していたことが発覚。 すでに600人の方に出荷しており、どの人にその表示ミス商品が届いたのかわからない状況に陥る。
「このまま他社のミスだと知らぬフリをすることは、お菓子メーカーを救援するために商品をお買い上げいただいたお客様の気持ちを裏切ることになる。そんなことは私にはできない」心の中で葛藤を繰り返す。
そして販売責任者としての弊社の責任として、出荷した600人の方に、 「もしかすると賞味期限違いの商品が入っているが安心して食べていただけること。 そしてお詫びの品として弊社の代表商品である【紅白亀甲餅 1000円】を600人の方に送りました。もちろんこの決断によりさらに弊社の赤字は膨らみました。
しかし紅白亀甲餅が届いたお客様から「こんなに大変な時に商品をありがとう」「メールだけのお知らせでよかったのに感動した」など嬉しい声がSNSなどで拡がっていく。
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